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敷き布団を選ぶポイントは大きくわけて次の2つ
「素材」と「寝室環境」です。
ふとんの素材というと、つまりは寝心地におおきくかかわります。
一般的なふとんの素材と特徴を示しておりますのでご参考ください。
木綿敷き布団は天然繊維で昔から使われている日本の代表的な敷き布団でした。肌にやさしく適度に弾力もあり、保温力もあり、水分を吸うので蒸れにくいです。ですが吸った水分を発散する力が若干劣るため、こまめに天日に干す必要があります。また他の素材に比べ重いことがデメリットです。
ほとんど手作りなので、自由にサイズを調節できます。また、打ち直しという技術により、使い古しても再生が可能です。3年に1回は打ち直ししたほうがよいでしょう。エコな敷き布団です。つまり地球環境によいのです。
比較的安価です。
当店の木綿敷き布団は14,800円から
詳しくは↓から
キャメルとはラクダのこと。このラクダの毛は太く長いので敷き寝具の素材としては非常に優れています。水分を吸う力と発散する力はどの天然素材よりも優れており、あまり干さなくても問題はありません(敷きっぱなしだとカビます)。
クリーニングできますが、家庭での洗濯は出来ないものが多いです。耐久性も強く10年は使えるでしょう。コシが強いので適度に体を受け止めてくれるので、腰痛には最適です。高額な部類です。
羊の毛を使った敷き布団です。保温力は抜群です。弾力も十分で、木綿よりも少ない量で敷き布団をつくることができるので軽めです。水分を吸う力と発散する力に優れているので、木綿ほど頻繁に干す必要はありません。羊毛わたを扱っている店では手作りでサイズ調整は可能。弾力があるので体圧分散効果はあります。既製品がほとんどです。クリーニングで対応できます。高価な部類です。
※注意 羊毛混ふとんに注意。羊毛に「混」と入っているのはポリエステルに羊毛が混ざっているので羊毛の効果は半減します。劣悪な商品の場合、羊毛の割合が少なく、きちんと洗浄されていない場合も多いので牧草などが混ざっており、虫などがわいている場合を見かけたことが何度もあります。
ウレタン素材の一つ。気温によって固さが変化する場合があります。あまり良い部分を使っていないものだと耐久性に乏しく、ダニの温床なっていることも。クリーニングに出せるものもあれば、出せないものもあります。体圧分散効果はあります。高価なものから安価なものまで激しい価格の差がある不思議な素材の低反発敷き布団です。
ちなみに当店では売りません。
ウレタン素材の敷き布団の代表的なものは表面に凹凸がついております。昭和西川社のベストセラー「ムアツふとん」がこの分類です。これによって体圧分散は非常に効果的と言えます。ですが、通気性に乏しく、またウレタンは水分を吸わないため蒸れがちです。中にはウレタンに切り込みを入れて通気性を良くしたものもありがすが天然素材にはかないません。価格も高額なものから安価なものまで幅広くあり、高額なものほど耐久性も高いと考えて良いでしょう。
ポリエステル敷き布団とは言っても様々な名前で売られています。ポリエステルは水分を吸わないので蒸れます。保温効果はありません。昨今は吸湿発熱素材など使われているものも登場してますが、寝具は発熱してはいけないので、寝具の素材としては適していません。軽くて安いのが特徴です。洗えるものも多く、衛生的にはよいイメージがあります。ですが、静電気が発生しホコリを寄せ付けるのでダニなどのアレルギーには適さないと思います。安価な部類です。
それぞれのわたの特徴を図に示しました。ご参考ください。
種類/特徴 | 保温性 | 放湿性 | 耐久性 | 打ち直し | 重さ |
木綿わた | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | △ |
羊毛 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
らくだ | ◎ | ◎ | ◎ | × | ○ |
ポリエステル | × | × | × | △ | ◎ |
上記の表は当店独自の調査によるものです。
上記によると、らくだ、羊毛などの動物性のわたは保温力、放湿性に特にすぐれており耐久性も高いものとなっております。
羊毛に関しては打ち直し出来ます。
木綿に関しては保温性、放湿性に優れており、天日に干せばふっくらとする特性があります。そして、何よりの強みはつぶれても打ち直しで新品同様に蘇ることです。
らくだに関しては打ち直しは出来ません。
ポリエステルに関しては打ち直しを受けてくれるところはあるものの、敷き布団としての機能は劣ります。しかし軽いという利点はあります。
ただ、どのわたに関しても、生産・採取した地域によって差は出来きます。
これらのことをきちんと説明できるふとん屋さんなら心配ないでしょう。
ふとんの仕立て屋さん:運営者 ふとんの長谷川